2007年12月06日

回収バトルは夜から始まる

昨日、仕事から帰る途中でのこと。

仕事をあがったのが遅く、
地元の駅に着くと23時を越えていた。
駅から家までの間、
駅から遠ざかるに連れて人通りがなくなる。
10分も歩くと周囲には誰もいない。
荻窪は戸建住宅ばかりの住宅街。
狭い路地に聞こえてくるのは、コツコツという自分の靴の音と
遠くを走る環八のバイクのふかした音程度。
普段ならば、酔っ払うと一人芝居的な独り言を話しながら歩くし、
平常でも妄想しながら歩くのであまり気にならない。
でも疲れてシラフでいると、
怖いほどの静寂さには気づかずにいられない。
これが都会に垣間見える孤独感なのか、
などと結局妄想の世界に入りだしてしまう。

そんな中、遠くでおそらくトラックであろう
複数のエンジン音が聞こえた。
道路工事でもしているのかと思っていると、
その音は次第に大きくなる。
音はわたしが歩くペースよりもはるか早く大きくなる。
複数のトラックは姿が見えないものの、
この狭い路地を走っているに違いない。

わたしが角を曲がるとたん、迫り来る大きな物体を見た。
当然、音から察したとおりトラックであったのだが、
奇妙なことにライトをつけずに走っている。

こんな夜中にこんな狭い路地を何故トラックは無灯火で走るのか。
わたしが端に寄り、通り過ぎるトラックの荷台を見て理解した。
積まれた新聞や雑誌の山。
古紙回収車である。

以前このブログでわたしは書いた。
行政の古紙回収に対抗した民間の古紙回収バトル。
それは夜も明け切れない早朝から始まっていたと。
だが、もっと前からすでに始まっていたのである。
早朝どころか日付変更線をも越えない深夜からなのだ。

たいていゴミを集積場に出すのは早朝である。
でも、朝が弱い人なんかは前日の夜に出すこともある。
それを狙っているのである。
元々、古紙の相場変動に関係なく、
採算性を度外視して行政が行っているものであり、
条例を勝手に古紙を回収することを禁じている自治体もある。
だから、トラックは密かに行うために無灯火だったのだ。

古紙は、二束三文と言われてた時代もあったが、
最近ではその価値が戻ったと言う。
どうやら中国で紙の需要が高まったせいらしい。

そんなことはどうでもいいとして、
1日24時間常に世界が動いているものの、
寝る前にも、寝ている時にも
外では古紙を争ってトラックが動いている。
そんな状況をいまいち受け入れたくない自分がいる。



posted by しのいち at 23:59| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | いろんなオハナシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
弱肉強食って感じしますね〜
Posted by junko at 2007年12月08日 10:21
古紙を盗んじゃう業者?ってスゴく感じ悪いのだけど、
それ以上に、雑誌の紐をほどいて売る目的で持って
いっちゃうおじさん、紐を結び直さないのがなおさら
腹が立ちます。

粗大ゴミの日に、私が出した◯◯◯も瞬時に持って行った。
腹立ちを通り越して気持ちが悪いッス…。
Posted by みすと at 2007年12月09日 01:32
junkoさん、どうもです。
ちょうどタイムリーな話で
違法に回収した業者が裁判で有罪になったそうな。
でもそこまでしなくても、という気持ちもあるんだよな。

みすとさん、どうもです。
これもいるいる、
紐をほどいて、数冊だけ持っていくオヤジ。
なんなら全部持っていけってんだ。
でも自分が出した本を持っていかれるのは
確かに気持ち悪い。
Posted by しのいち at 2007年12月11日 00:44
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