2007年11月19日

FAと西武と広島の話

ペナントレース2位の中日が日本一になった2007年プロ野球。
シーズンオフとなった訳だが、
今年はストーブリーグとも言われるシーズンオフがやけに騒がしい。
福留、新井、黒田、石井一・・・
エース級の投手や主軸バッターが
FAでチームを離れようとしている。
FAでなくても、ラミレスやクルーンなど
大物外国人選手が移籍しようとしている。

このブログでも書いたことがあるが、
わたしは西武ファンである。
松坂の抜けた穴は大きく、
シーズン前には不正なスカウト活動の発覚、
ちぐはぐな戦術と覇気を感じない多くの選手、
現場とフロントの温度差等々。
さまざまな理由でわたしが20年前にファンを始めてから
初めてBクラスに終わった。

そして、このシーズンオフは西武も例外なく荒れていて、
4番カブレラと5番和田がチームを去る可能性が高い。
カブレラと言えば、豪快なホームランが有名で、
西武ファンでなくても、野球ファンでなくても知る人の多い選手である。
和田は、日本代表にも名を連ね、
ここ5年間、3割の打率と30本近いホームランを打った選手である。
ただ、正直なところカブレラも和田も西武を去りたいのであれば、
別に良いかなと思う。

カブレラの年棒は6億円。
メジャーの比にはならないが、日本球界では最高年棒である。
.295の打率と27本のホームランを打ったが、
実際球場で観ると、カブレラは凡打の時、一塁まで走らない。
守備範囲も実に狭い。
ある新聞では、投手陣からカブレラを守備につかせないで欲しい
と要望が出たほどであると言う。

和田は元々捕手として西武に入団した。
捕手としての才能は開花しなかったものの、
打力を買われて、外野にコンバートされた。
鈴木健や松井稼がいなくなった後、
唯一コンスタンスにホームランの打てる日本人選手だった。
毎年安定した成績を残していたが、
今年はチャンスに弱く、ランナーがいると
6−4−3の併殺打がお約束だった。

当然の如く、契約更改のダウン提示は当然なのだろうが、
2人ともアップを考えている。
2人とも歳は30台半ば、わたしの32歳は置いといて、
野球選手としては峠を越している。
球団は、チームに対する貢献とこれからの期待を込めて契約する訳で、
年棒アップはあり得ない。
加えて言えば、年棒となる資金源はファンが購入したチケット代である。
ダラダラやっている選手、やる気のない選手のために
チケットを買っているのではない。
これまでの活躍には感謝するが、
他球団に行きたいのであれば、どうぞと快く送り出したい。
2人が抜けると年間9億円が浮く。
個人的には、人気もあって実績もあるヤクルト・ラミレスを獲得して欲しい。

さて、福留や新井を中心としたFA市場。
選手の獲得に動くのは金のある球団、
選手の流出を防げないのは金のない球団である。
金のある巨人、阪神は獲得に積極的である。
巨人は毎年のようにこのFA制度をフル活用する。
過去を見ると、清原、江藤、工藤、豊田、小笠原・・・。
「補強」と言うが、擦り傷に手術すると言うか、
まるで素人並みの発想で選手を採る。

ところで気になるのは選手の流出を防げない球団、
広島東洋カープである。
江藤、川口、金本・・・FAでチームを出て行った選手である。
FA宣言をしてもチームに残留することはできる。
たいていの場合、他のチームに行く可能性を秘めて宣言する訳で、
所属球団は年棒を上乗せしたり、
複数年契約などをして残留するように説得をする。
しかし、広島にはそれができない。
広島にはマツダというメインスポンサーはいるものの、
他の球団と違い球団経営そのものに県や市が介在する。
だから、資金力に乏しいのである。

今年、エースの黒田と4番の新井がFA宣言をした。
二人ともチームを出るのは必至である。
黒田はかねてよりメジャー挑戦を口にしており、
FAを行使できようになった昨年はファンの熱い声もあり、
留まったもののやはりメジャー挑戦となった。
「生涯広島」と言っていた新井は、泣きながらの記者会見を行い、
「喜んで出て行くわけではないことを理解してほしい」と、
いまいち解らないが残留しないことを決めた。

わたしが思うにFAで最大の徳を得ているのは巨人、
最大の負を背負っているのは広島である。
広島は先に言ったようにお金がない。
だから、ドラフトでも有名選手を獲得することは少ない。
無名選手を入れて、じっくり育てて、一流選手にする。
昔からそうやってきた。
入団する前からの一流選手、他球団の一流選手で構成される巨人とは違う。
そうすることで、対等に張り合うことができたのだ。
しかしFA制度が導入後、手塩にかけて育てた選手達が
より良い待遇を求めて他球団に行ってしまう。
いつしか、広島は他球団の二軍と同じ扱いになってしまうのではないかと危惧する。

広島と言う球団には派手さはないが、
他球団ファンからして憎めないものがある。
ボールボーイならぬボール犬。
ベースを投げちゃう監督。
そして、最近ではヤクルト古田監督の引退セレモニー。

これには感動した。
これをやってのける選手、ファンとフロント。
来年チーム編成がどうなるかわからないけれど、
広島にはセ・リーグ優勝して欲しい。


長々ダラダラ書いちゃったけれど、読んでもらえました?











posted by しのいち at 01:07| 東京 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | いろんなオハナシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
読みました。二回アクセスしました。一回では読破できなかったため。しのいちさんの熱い気持ち伝わりましたよ。では、来年は一緒に広島応援しましょう!(>_<)

ははは。
Posted by junko at 2007年11月19日 13:46
福留あたりで挫折しそうになりました(笑)

西武FC会員でありながら、松坂個人のファンで
チームにはさほどくわしくなかったので、
大変ためになりました。

カブちゃんの守備や走塁のやる気のなさは
見ていてため息が出てしまっていたので、いなくなっても
寂しくもなんともないです。もっとバカバカ打って
くれたなら、それもよしと思えたのかもしれないけど….
これってガイジン差別?

石井サンは柱の一人となりうるのでしょうか?
最後の一稼ぎは困ります。
Posted by みすと at 2007年11月19日 21:57
熟読しました!
日本のプロ野球について、いい勉強になりましたよ♪♪
私が最近思ったこと…
西武の新監督の渡辺氏。
昔はすごくカッコよかったけど、、、
いつの間にか、、、キテるなぁ、、、。
Posted by chocoholic at 2007年11月19日 22:48
junkoさん、どうもです。
だらだらした熱い気持ち伝わったでしょ。
あれっホークスファンでしょうが。
ドラフトでいい選手採ってるよ。

みすとさん、どうもです。
うちの実家には、工藤や秋山のポスターがまだありますよ。
ファンクラブは挫折しちゃったなあ。
友の会の時は会員証で外野フリーパスだったのですよ。
カブに対する評価は、わたしも含めて割とみんなシビアみたい。
石井一には少なくとも3年はやってもらわないとね、ローテーションで。

chocoholicさん、どうもです。
ああ、ナベQ監督ですね。
そうなんですよ、別人なんですよ。
でも、帽子を被れば元通り。
Posted by しのいち at 2007年11月21日 00:09
しのいちさん、こんばんは。
興味深く、読ませて頂きました。
全く、長いなんて思いませんでした(笑)
自分のブログが長すぎるのかも?

本当に広島は、気の毒ですよね。
メジャーのように『贅沢税』があれば、
お金のある球団から、弱小球団へ資金が行くのに。。
ドラフトも、優位に獲れるようです。

とはいえ、メジャーも今年は、FA、大枚果たして獲得したチーム、
傘下のマイナーから育て上げた選手が多いチーム、
双方がポストシーズンに残って、面白かったですね。
ヤンキースと異例の10年契約を結んだA-ロットですが、
彼の年棒だけでインデアンス等の1球団全員を上回っているそうです。
想像を超える金額ですよね。
ヤンキースのオーナー達が、広島を援助する…そんな話でも出るといいなぁ。

期待はゼロですが。(すみません、コメントまで長いです)

Posted by ほたる at 2007年11月21日 20:42
ほたるさん、どうもです。
ほたるさんの記事は長くてもきちっとまとまってるけど、
自分の場合勢いだけで書いているから。
A・ロドリゲスの年棒はなんなんでしょう。
10年で300億円って。
どこかの国家予算みたい。
ヤンキースのオーナーが広島を援助かあ。
ほんのちょっとでいいからね。
Posted by しのいち at 2007年11月22日 00:12
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