地震・カミナリ・火事・オヤジ、
このなかでどれが一番苦手なのかと訊かれたら、
迷わずカミナリを選ぶ。
地震も火事も恐ろしい。
うちのオヤジもそれなりに怖い。
たぶん、カミナリに打たれる可能性は、この4つのうちで一番低い。
それでも、カミナリは怖い。
さきほど、喫茶店から家までの帰り道、
通常15分程度の所要時間のところを
30分以上もかけて帰ってきた。
ずぶ濡れになって。
喫茶店を出ると強い雨が降っていた。
今日は一日中傘を持っていたため、
それに救われた。
バッグが濡れないように、
取っ手を手首に通して、その手で傘を持った。
狭い傘の枠から体がはみ出ない様にトボトボと歩く。
喫茶店から家までの道のりを半分ほど歩いただろうか。
カメラのフラッシュのような明かりが一面を瞬時に照らす。
それからまもなく、雷鳴が轟く。
光と音の間まで1秒ほど。
光と音の間は短ければ短いほど、カミナリは近い。
雨がカミナリを伴うにわか雨だと知った途端に、
歩幅が大きくなる。
そして、必要以上に道路の白線の内側を歩く。
まるで建物を伝うかのように。
メガネを外す。
金具にカミナリが落ちないようにするためである。
まれに落雷事故のニュースを見る。
全身やけど、心肺停止、かなりの確率で死に至る。
ただ、都市部での落雷事故はあまり聞かない。
たいていは山中の登山客、海岸の海水浴客である。
それでも、もしも落ちたら・・・を考える。
あんな閃光と轟音を持ち合わせていれば、
人っ子一人など一溜りもないと。
もはや、雨によってびしょ濡れになっていることなど、
どうでもいいぐらいに競歩で家に向かっていたが、
ピカッドーンゴロゴロ!
カミナリは先ほどよりも近い。
ドーンゴロゴロがお腹に響く。
怖くなって、とあるアパートの前で立ち止まってしまった。
家に近づくにつれて、駅からは遠くなる。
辺りを見回すと人通りがなくなった。
他の人が歩いているのだから大丈夫、
と自分を落ち着かせているのも限界だ。
目の前にある、とあるアパートで雨宿りすることにした。
正確には、すでにびしょ濡れで雨のことなど気にはなっていないので、
カミナリ除けである。
集合ポストのある共用部分に立ちすくむこと15分。
カミナリが鳴らなくなった。
雨足も落ち着いてきた。
何事も無かったかのように傘を差し、帰路に着いた。
科学の進歩が著しい今日、カミナリを何とかできないものか。
あと、小心者のわたしも。
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私も雷・・・恐いです。
でも、子供の頃は、鈍感だったのか?
土砂降りが好きで、雷の中、傘をさして走り回り、
両親や祖母から叱られていました。
それが・・・です。
何年か前、隣の宅配便屋さんの無線のアンテナに、
いきなり落ちまして、私の家もハレーションを起こしました。
以来、恐くて恐くて・・・です。
避雷針があっても、そこに落ちるのが恐いです。
雷の電気を一箇所に集めて使ってしまうとか、
ホント、何か撃退?方法はないのかしら?
だから、雷の日は消しゴムを握り締めて帰り、
ゴム長靴を履いているとほっと一安心したものです。
あ、あたしが小学生の頃の情報です!!
好きです。綺麗だなぁ…と。
稲妻に打たれたことがないのでそんなお気楽なことを
言ってられるのでしょうが…f^^;
お疲れさまでした。ご無事で何よりでした。
子供の頃は平気で、今ダメっすか。
自分は、子供の頃から全然ダメですね。
避雷針があってもそこから自分に伝わったらどうしようなんて思う。
環境のためにもカミナリ発電、実用化して欲しいものですな。
たえんちゅ♪さん、どうもです。
あねさん、ゴムかい?そりゃ、助かるぜぃ。
消しゴム常にポケットに入れとかないと。
たえちゃんはお気に入りの長靴があるからいいけど、
黒いオヤジ長靴はちょっとなあ・・・。
みすとさん、どうもです。
そんな余裕が欲しい、
カミナリを綺麗だなんて言える余裕が。
オレは稲妻に打たれたことがあるからなあ。
なわけなくても、お気楽には行けないよ。
junkoさん、どうもです。
ここにも羨ましい方が。
いや、ホントに落ちたら即死だから、
なにか書き残して置こうかなとも本気で思った。