2007年04月12日

本屋の雰囲気作り

今日は午後から休みを取った。

休みは嬉しいものだが
平日の真昼間、
特にすることを前もって決めていないと
手持ち無沙汰になる。

でも、春のうららかな午後。
薄日が差して暑くも寒くもない頃合。
ここ数日、夕立のように
ゲリラ的な予想外の雨が続いていたが、
朝の天気予報では、今日は無いと太鼓判を押していた。

そんな春のうららかな午後は読書日和である。
そうだ、喫茶店でのんびりと読書をしよう。

実のところ、
冬の寒々とした午後にも、夏の青々とした午後にも、
秋のすがすがしい午後にも読書日和は介在する。
要は読書をしたい気分になれるかどうか、
結局のところはただそれだけである。

荻窪に帰ったわたしは駅を出ると、
すぐさま、ブックオフへ直行する。
最近、セコイわたしは本のキャッチ&リリースを心がける。
安価で本を買って、なおかつそれを売る。
ブックオフはそんなキャッチ&リリースには欠かせない。

店に入り、うららかな午後を共に過ごす相方を探す。
どの相方にするのか決めていない。
あまり作家を知らない、
正確にはどの作家がどんな作風をしているのか、
知らないわたしとしては
時間のある今日はゆっくりと新規開拓をしてみたいものである。

しかし、新規開拓は結構難しいもの。
本の帯や裏表紙に書かれた数行のコメントから
判断するだけでは不足だ。
ということで、立ち読みが必要になる。
決してタダ読みではない。
本気で買うことを前提とした立ち読み。

なんとなくの勘からいくつかの本を取り出して
ペラ読みをする。
わたしの相方に相応しいかどうか、
丹念を要する作業だ。
集中力がみなぎる。

すると、何か耳障りなものが聞こえてくる。

そばにいた店員だ。
商品補充を行うその店員は、
中腰になったまま、視線は本棚のまま、
「セールしてます」
「お売りください」
と声をあげている。
相方探しの手を休めると、
その声はそばにいた店員だけではないことに気付く。
店のあちらこちらからまばらなタイミングで
同じような声が聞こえている。
そんな不旋律な店員の声はどこが基点なのか。

答えは頭上にあった。

店内放送である。
ブックオフでは盛んに店内放送が流れる。
「ただいまDVDのセールをしています」
「要らない本があったら是非お売りください」
店員の9割以上はアルバイトであろう。
途中で詰まったり、噛んだセリフが流れている。
不旋律の店員のセリフはこの店内放送に続いて、
呼応しているのだ。

ある意味では、この呼応は店内を活気づかせている。
だが、店員達の呼応が一生懸命であればあるほど
異様なものに思える。
なんというか、毎朝社訓や売り上げ目標を連呼させる
イケイケの会社のようだ。
まるで図書館のようなジュンク堂の対極にある。

この異様な雰囲気のなかでは、
じっくり相方探しが出来そうに無い。
仕方なく、わたしの知っている数少ない作家レパートリーから
今日の相方は探した。

ブックオフのこうした雰囲気、
決して悪くは無いんだけど、
時と場合。

だから、ブックオフの隣に本屋があっても潰れないんだね。
(地元ネタでごめんなさい)




posted by しのいち at 23:59| 東京 ☀| Comment(7) | TrackBack(0) | 映画、本、テレビのオハナシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
しのいちさん、
こんばんは。

行け行け会社のようだ・・・って面白い!
でも、ホント、落ち着けませんね。
本屋の隣にブックオフ・・・
これも、なるほどって思いました。
地元ねたでも、楽しくて勉強になりましたよ♪

ところで、松坂の試合、ご覧になりましたか?
私は、昨日特に忙しく、結局、仕事の後も疲れて爆睡!
深夜に録画したビデオで観ました。
マリナーズの投手が凄過ぎました。。
怪物のお株を盗られた?感じでしたよ?ね。

Posted by ほたる at 2007年04月13日 17:32
わたしもしのいちさんと同意見です!ブックオフ、立ち読みしづらいですよね〜。わたしがよく行く博多口の近くのブックオフも始終でかい音で音楽かかってるわ、店員のかけ声うるさいわ、でよう立ち読みできませんわ。やっぱり老舗の古本屋が一番いいですね〜。神田の古本屋街は幸せですよね〜。
Posted by junko at 2007年04月13日 20:20
キャッチ&リリース。
すばらしいじゃありませんか!
せこくない。せこくない!

そういえば、ブックオフって急に騒ぎだすよね。
思い出したよ。

急に激しい呼び込みするとこといえば、こちらのショッピングセンターに入ってる「コムサ」もすごいんだよ。いつも若い子ががんばらされてるって感じで痛々しい。
だからいつもスタッフ募集しています。
Posted by あさっち at 2007年04月14日 01:09
「節穴・・・」
って言われたよ、びぎいぬに。ウケルね!!
Posted by あさっち at 2007年04月14日 01:15
昔はよく、漫画を手に入れるために京都中のブックオフを自転車で駆け巡ったものでしたね・・・
しのいちさんの日記を見て思い出しました。
立ち読みしたことないから、そんなアナウンスきにもとめてなかった。
決まった作家はいないのなら、貴志雄介(漢字自信なし)の作品を読んでみて下さいな。
喫茶店での読書タイム、あたしも好きです♪
ソファーのある美味しいコーヒーのあるカフェなら、なおさら好き。
Posted by たえんちゅ♪ at 2007年04月14日 11:13
ほたるさん、どうもです。
どうやら、本屋は使い分けが必要ですね。
ところで松坂の対マリナーズ戦、
松坂の出来はそこそこ良かったんだけど・・・。
それにしてもレッドソックスの打撃陣、
ちょっと貧打にあえいでません?
西武でも松坂の投げる試合は
援護が少ないことで有名だったけど。

junkoさん、どうもです。
老舗の古本屋ねえ。
やっぱり神田の古本屋街だね。
店ごとに専門があったりなんかして、
その気になれば、一日過ごせるよ、あの界隈で。

あさっちさん、どうもです。
昔は古本屋のチェーン店ってあまりなかったから、
ある意味ではブックオフのおかげなんだけどね。
店員が頑張ってる姿っていうのはいいんだけど、
なんというかあるべき雰囲気まで変えちゃうようではだめね。
どう、あさっち「コムサ」応募してみては。

たえんちゅ♪さん、どうもです。
自転車でブックオフ巡り・・・すばらしい、
さすがたえんちゅ♪ねーさんだ。
貴志祐介(案の定漢字違ってた)ですね。
ちょっと調べてみたけど、ミステリーものが多いのかな。
ミステリーものは結構好きなので、
今度手にとって見るよ。
Posted by しのいち at 2007年04月15日 00:12
ブックオフと隣の本屋。
うまいこと共存してますよね〜!
新刊が欲しい場合、問答無用で隣の本屋なわけですが
そうでない場合。まずブックオフ→無かったら本屋
というコースになるわけで…。
「なんとなく本(及びマンガ)が欲しいな」と思ったら
中古本屋と通常書店には50/50の利益チャンス発生するし。
私みたいな本馬鹿にはもってこいです。
ブックオフで有ったら買おうと思っていて無い場合、
何故が高確率で悔しくなり、隣で買うという。
かなりループな無限地獄ですよ。
Posted by くらげ at 2007年04月27日 21:23
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