2012年02月05日

ケトル

ケトル。
毛取る。

止められない趣味がそこにはある。

我が家のじゅうたんに付着した毛を
取り除く一連の作業。
これがたまらなく病み付きになる。

掃除機をかけた後にガムテープを持ち出す。
10センチほどに切ったテープを
じゅうたんに貼っては剥がしてを繰り返す。
この時、特筆すべきなのは、
ただ闇雲に貼っていくのではなく、
這うように顔をじゅうたんまで近づけて、
確実に標的を定め、都度適切なテクニックを用いていること。

適切なテクニック。
それはまず標的とじゅうたんが、どの程度絡み合っているのか。
まずはそれを知ることから始まる。
じゅうたんの毛の上に載っているだけなのか、
はたまた、毛の根元まで絡み合い、
言わば癒着膠着状態なのか。

軽度であればテープを指で抑える程度の力で貼り、
素早く剥がす。
だが、癒着膠着状態の場合、
テープを貼った上から手のひらで叩く。
もちろん、テープは未使用状態であること。
そして剥がすとき、標的をちゃんと捉えているのか、
そして捉え続けているのか、
這いながら確認し、慎重にゆっくりと剥がしていく。
かつ大胆になる必要はない。

抜かれた毛はテープに捕らわれたまま、
ごみ箱付近に集められる。
ごみ箱の中ではなく、
ごみ箱付近に集めているのは、
最後に本日の成果を確認したいためである。

ところがテープによって捕らわれる毛は約8割で、
残り2割は別の方法を検討しなければならない。
ガムテープのどんな最新最善の方法でも抜けない毛。
こうなったら力と力の勝負をするしかない。
ピンセットを持ち出し、
1本ずつ抜いていくことになる。
しぶとく絡み合った毛が抜かれていく様は、
立退きを拒否し続けた上での行政代執行を感じる。

そうやって30分ほど。長いと1時間。
ごみ箱の前に集められた毛を確認し、
なんとなく満足できる量であると、
その日の作業は終えるのである。

で、この毛取り、公に趣味と言ってよいものだろうか。
posted by しのいち at 00:48| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | いろんなオハナシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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