2012年01月08日

牛と豚の事情

 牛丼大手の松屋フーズは5日、主力商品「牛めし」の定価を16日から値下げすると発表した。並盛りはこれまでより40円安い280円で、業界最安値のライバル「すき家」と並ぶ。牛丼の値下げ競争が再燃する可能性がある。
 松屋は大盛りや特盛りもそれぞれ40円値下げし、最も安い「小盛り」は280円から230円になる。
 大手牛丼チェーンの定価は2009年12月、最大手の「すき家」が並盛りを280円に下げて口火を切った。松屋は同時期に380円から320円に下げ、10年9月には吉野家が並盛り280円の「牛鍋丼」を投入して対抗した。
 その後、3社は定価を変えず、期間限定のキャンペーンで値下げする戦略に切り替えた。松屋も昨年、並盛りを240円に下げるキャンペーンを7回実施。ただ、最近は値下げキャンペーンをしても月間の既存店売上高が前年を下回ることもあり、客を集める効果に限界が見えていた。
 このため、9日から行うキャンペーンが終わる16日午後3時から、定価の値下げに踏み切る。緑川源治社長は「普段から安くして客層を広げたい」と話す。メニューを絞ってコストを下げるため、人気商品の一つの「豚めし」は9日に廃止する。  
                                                                          (朝日新聞)

今から7〜8年前のことだっただろうか。

BSEによるアメリカからの牛肉輸入停止。
全国の牛丼屋から牛丼が消えた。
そして牛丼屋は牛丼以外のものを売り始めた。
わたしにとって、食事の選択肢から牛丼が消えることは、
考えもしなかったし、思った以上にショックだった。
それだけ、貧しかったのか、セコかった。

だから、その牛丼屋の牛丼以外のものに期待した。
だがどれも中途半端で、牛丼屋に牛丼がないのなら、
牛丼屋に行く必要はないのでは、とも思った。
そんななか、一つの光明の光が豚丼だった、わたしにとっては。
牛丼とは似て非なるものだったが、それがかえって良かったのかも。

その後、吉野家以外の牛丼屋チェーンは米国以外からの輸入肉で牛丼を再開し、
今ではほぼ、BSE問題以前の状況に戻った。
価格も当初は競争によって左右されたが、
供給面でも落ち着いてきたのだろう。
一般消費者としては喜ばしい。

ところがだ。

牛丼の完全復活の裏側で、豚丼のひっそりした引退。
なんだか物悲しい。
豚丼だってそれなりに好評を博していたし、
店としても売り上げに貢献していたはず。
やはり、どんなにがんばっても牛の主役、豚の脇役の立ち位置は変わらないのだろうか。
もとい、牛丼屋なのだから主役と脇役の関係は構わん。
せめて牛が4番打者ならば、豚にはその前後クリーンアップを打たせてもいいのでないか。

プロ野球で、スター選手が怪我をしてしまい、
戦列を離れている間、代役として急遽安い年棒で雇われた外国人選手。
知名度の無さ、荒削りの実力、言葉や環境の壁に阻まれながらも、
徐々にではありながら、活躍できるようになり、
短期間、一生懸命学んだ日本語でヒーローインタビューにも応えることができた。
日本での野球人生はこれからだ。
そう思った矢先、スター選手の戦列復帰は予想以上に早かった。
代役の外国人選手の調子は悪くない。
だが、スター選手に対する復帰後の期待は比較にならないほどだった。
外国人選手は調子が良いにもかかわらず、レギュラーから外れた。
その後、代打のみの出場になり、程なく2軍に降格。
しばらくすると「成績不振」を理由に解雇された。
何を想い、日本を去って行ったのだろう。

そんな、牛丼と豚丼の関係を勝手ながらに妄想した。
豚丼が可哀そうでならない。

昨日、松屋で「豚めし」を食べた。
食べ納めになろう。
店内を見回す。
ほかにいた客は3人だけだったが3人とも食べていたのは「豚めし」だった、おそらく。
うれしかった、勝手な妄想後だったから。

豚丼よ、あんたは単に牛丼の代役だけだったんじゃない。
豚丼のファンは確かにいたんだよ、そう伝えたかった、
わからないが誰かに。



書いてて、どうもテンションがおかしい。
豚丼以外の豚肉が食べられなくなる訳でもないし。
寝たほうがいいな。





posted by しのいち at 01:18| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ネタのオハナシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。