2008年03月13日

拝む人

駅から我が家へ帰るルートはいくつかある。

100円の惣菜が50円引きで
たったの50円になってしまう
破格なショップ99の前を通るルート。

必ずと言っていいほど
バンドマンがレジを打っている
やっぱり無愛想なサンクスの前を通るルート。

元酒屋が意地を見せる
酒の種類が酒屋並みのスリーエイトの前を通るルート。

だがどのルートを選ぶかに
コンビニはあまり関係なく、
食事する店の位置から決める。

そして今日はたまたまスリーエイトの前を通るルートだった。

スリーエイトでビールを買い、
店を出て、帰り道の途中、
八幡神社の前を通る。

その八幡神社はそれほど大そうなものでもないけれど、
通りの名前は「八幡通り」と言うだけあって、
それなりの存在感を醸している。

夜12時前、
明かりは街灯だけ、人も疎ら。

そんな八幡神社の前で
じーっと手を合わせて拝んでいる女性がいる。
鉄門は閉ざされており、
中に入ることはできない。
その女性は持っていたであろう紙袋を下に置き、
路上で本堂に向かって拝んでいる。

仕事帰りのOLだろうか、
目を閉じて拝んでいるその姿は真剣そのもので
酔っ払った勢いやふざけているようには感じられない。
わたしもその姿をじっと見ているわけにはいかなかったが、
10秒ほどはそうしていただろうか。

すると、お願い事が終わったのか、
すっと目を開き、紙袋を持ち上げ、
何事もなかったかのように、
わたしとは反対方向へ颯爽と歩いていった。

その女性は深夜の神社参りを日課にしているのだろうか。
それとも今日はどうしてもお願いしたいことがあったのだろうか。

いずれにしても悪いことではない。
神社は初詣や祭りだけのためにあるのではない。
それ以外の日にも365日毎日そこには神社がある。
別になんでもない平日や深夜にだって
拝んではいけないなんてことはない。
と、思いながら家に着いたわたしは
明日は自分も拝んでみようかなと思ってみた。

posted by しのいち at 00:50| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | いろんなオハナシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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