2007年11月11日

カミナリ

わたしはカミナリが大の苦手である。

地震・カミナリ・火事・オヤジ、
このなかでどれが一番苦手なのかと訊かれたら、
迷わずカミナリを選ぶ。
地震も火事も恐ろしい。
うちのオヤジもそれなりに怖い。
たぶん、カミナリに打たれる可能性は、この4つのうちで一番低い。
それでも、カミナリは怖い。

さきほど、喫茶店から家までの帰り道、
通常15分程度の所要時間のところを
30分以上もかけて帰ってきた。
ずぶ濡れになって。


喫茶店を出ると強い雨が降っていた。
今日は一日中傘を持っていたため、
それに救われた。
バッグが濡れないように、
取っ手を手首に通して、その手で傘を持った。
狭い傘の枠から体がはみ出ない様にトボトボと歩く。

喫茶店から家までの道のりを半分ほど歩いただろうか。
カメラのフラッシュのような明かりが一面を瞬時に照らす。
それからまもなく、雷鳴が轟く。
光と音の間まで1秒ほど。
光と音の間は短ければ短いほど、カミナリは近い。

雨がカミナリを伴うにわか雨だと知った途端に、
歩幅が大きくなる。
そして、必要以上に道路の白線の内側を歩く。
まるで建物を伝うかのように。
メガネを外す。
金具にカミナリが落ちないようにするためである。

まれに落雷事故のニュースを見る。
全身やけど、心肺停止、かなりの確率で死に至る。
ただ、都市部での落雷事故はあまり聞かない。
たいていは山中の登山客、海岸の海水浴客である。
それでも、もしも落ちたら・・・を考える。
あんな閃光と轟音を持ち合わせていれば、
人っ子一人など一溜りもないと。

もはや、雨によってびしょ濡れになっていることなど、
どうでもいいぐらいに競歩で家に向かっていたが、
ピカッドーンゴロゴロ!
カミナリは先ほどよりも近い。
ドーンゴロゴロがお腹に響く。
怖くなって、とあるアパートの前で立ち止まってしまった。

家に近づくにつれて、駅からは遠くなる。
辺りを見回すと人通りがなくなった。
他の人が歩いているのだから大丈夫、
と自分を落ち着かせているのも限界だ。
目の前にある、とあるアパートで雨宿りすることにした。
正確には、すでにびしょ濡れで雨のことなど気にはなっていないので、
カミナリ除けである。

集合ポストのある共用部分に立ちすくむこと15分。
カミナリが鳴らなくなった。
雨足も落ち着いてきた。
何事も無かったかのように傘を差し、帰路に着いた。


科学の進歩が著しい今日、カミナリを何とかできないものか。
あと、小心者のわたしも。





posted by しのいち at 23:19| 東京 ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | いろんなオハナシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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