京都府議選の京都市中京区選挙区で、同区選管が確定票を発表する際、得票数を入れ間違え、トップ当選だった自民現職植田喜裕さん(57)を落選、落選した民主新人の田中健志さん(37)を当選とするミスがあった。
同区選管は約20分後に発表を訂正した。
市選管などによると、候補者ごとの票数を集計表に転記した時に間違った。この発表に基づいて、NHK京都放送局が一時、誤った速報を放送した。
事務所で万歳をした田中さんは「喜んだのに」と肩を落とし、植田さんは「目の前が真っ暗になった。奈落の底からよみがえりました。ミスでは済まされない」と、区選管に怒りをぶつけていた。 (読売新聞)
昨日の統一地方選。
東京ではやっぱり石原都知事の3選。
みなさんは投票ゲームに行かれたのだろうか。
有権者としては、投票しないよりは
ゲーム感覚でも投票所に行った方がいいと思っている。
しかし、投票される側、
つまり立候補者としたら気が気でないはず。
それなのに当選者を間違えるという事件が起こった。
しかもそれがマスコミの選挙速報ではなく、
選挙管理委員会だというから、堪ったものではない。
まさに「バンザイ無しよ」である。
ダルマだって黙っていられない。
成就していないのに両目を入れられて、節穴状態である。
でもこうした事態が起こり得る原因はなんとなくわかる。
3つ前の都知事選。
今は亡き青島幸男が当選した選挙。
実は、わたしはとある市で選挙管理委員会のアルバイトをした。
そして開票作業もした。
朝7時から小学校の体育館でパイプ椅子に座る。
有権者が持ってくる投票券と有権者台帳なるものと
照らし合わせてチェックをつけていく。
ただそれだけの作業を夜8時まで行う。
投票所というのは実にダラダラした雰囲気である。
立会人と呼ばれる地域の町内会長や婦人会役員などは
ただのおじちゃん、おばちゃん。
その辺の職員を捕まえては、
うちの息子がどうした、暑いだ寒いのなどと
どうでもいい話ばかりしている。
職員は、と言えば、休日出勤のせいか、機嫌が悪い。
心なしか、言葉の語尾には小さな舌打ちがもれなくついてくる。
そんなユルイ午前が終わり、昼飯。
出されたものは出前のうな重。
ここでは職員の意欲も高まる。
ただし、職務に戻った途端に、
またユルイ午後が始まる。
うつろうつろしながら、
立会人のおばちゃんからお菓子を差し出されたり、
ある時はすでに剥かれたみかんを差し出されたり。
そんな感じで投票の終わる20時まで過ごす。
ところがだ。
20時まであと30分辺りから
これまでになかった雰囲気に包まれる。
やる気を失せていた職員たちが
投票所の撤収を密かに始めている。
なんだか目つきが違う。
立会人の姿も見えない。
体育館のそばに数台の車が横付けされる。
これから何が起きるのか。
とりあえず20時で投票が終わることだけは確かだ。
体育館の時計が20時を指す。
最後の有権者が投票し、体育館を出た瞬間、
すぐさま入り口の扉が閉められる。
そしてアルミの投票箱は
小走りの職員によって外に運び出される。
「さあ、いくよ」の声にわたしも周りも小走りで体育館を出る。
外ではすでにエンジンをかけられた車がスタンバイ。
乗るや否や、車は走り出す。
車が向かった先は市の総合体育館。
市内各地の投票所から投票箱が集まる。
ここでも停められた車から皆小走りで移動する。
恐ろしいことに他の投票所クルー達も小走りだ。
館内に入ると数十、いやそれ以上に用意されたテーブル。
あらかじめ投票所別にテーブルが指定されている。
さっそうと指定されたテーブルを囲むようにして立つ。
そこでようやく職員に笑みが垣間見えた。
職員によれば、この開票所入りの時間は競争だと言う。
どうやら、その競争ではいい結果だったらしい。
別にどうでもいいじゃないか、と思っていたが、
後の方に入ってきたクルーは息を切らし、
テーブルに着くとうなだれている。
まんざら、どうでも良くはないらしい。
全クルーが集まると、
選管委員長だったか市長だったか、
短い挨拶の後、一斉に開票が始まった。
ここでもスピード勝負である。
候補者ごとに仕分け、山を作っていく。
「もうちょっとピッチをあげて」
隣から催促が出る。
ほどなくしていくつかの山が築き上げられた。
それぞれの山は機械にかけられ、枚数を計測される。
ちなみに投票する時、たいてい二つ折り、四つ折りにして
投票箱に入れていくものだが、
特殊な紙を使っており、
箱の中できれいに平らになる。
計測された数値を各クルーのリーダー格の職員が
事務局と書かれたテーブルまで報告しに行く。
早く終わると、まだ開票をおこなっている周りのテーブルから
羨望の眼差しを受ける。
「すげえな、○○地区」みたいな感じで。
それがスピード勝負の所以なのか、
それとも1分でも早く休日出勤から帰りたいのか。
たぶんは両方とも正解だと思う。
さて話は戻るが、
そんな状況で「バンザイ無しよ」はない。
やっちゃいかん。
もし、タチの悪いわたしの場合、
「そっちのせいなんだから、両方当選にしろよ」
とごねるに違いない。
posted by しのいち at 00:46| 東京

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