2006年11月08日

移すわけにはいかないテレビ

日記といいつつ、数日前のハナシ。

地デジの訪れはわたしの部屋までも襲う。

わたしが住む共同住宅にケーブルが導入された。
ケーブルを使うのは、決してテレビだけではない。
インターネットだって、電話だってそうだ。
別に地デジ対応としてではなくても、多チャンネルにはなる。
だが、大家さんがこの前、
「地デジはすごいらしいね」
と連呼していたから、その影響に間違いない。

ケーブルが導入されるにあたっては、
住人が立会いのうえ、
ケーブルを室内に入れる工事が必要だった。

しかし、ここのところ、
休みも含めて昼間家にいないわたしの部屋だけが、
この工事がされずにいた。

先の三連休。
工事業者の訪問にあわせ、在宅し、
ようやくケーブルが室内に入ることとなった。

さて、その工事の最中のこと。
工事屋さんがベランダで作業していると、
もうひとり、同じケーブルテレビの会社の人間がやってきた。
同じ会社とはいえ、
工事屋さんがグレーの作業着を着ているのに対し、
後からやってきた人間は紺のブレザーを着ている。

結局のところ、ケーブル導入の工事のついでに
ケーブル加入の勧誘なのである。

分厚いカタログに記された数多の料金プランから
ハナシが相手ペースで展開される。
だが、ほとんど固定電話を使用せず、
ADSLでも不満のないわたしにはちっとも興味が湧かない。

すると、売り文句は本業であるテレビの方へ。
「ケーブルが部屋まで来てしまえば、簡単に見られるんですよ。」
と言って、わたしのテレビを見た瞬間、
ブレザー営業マンの顔は瞬時に凍り、次には険しいものとなった。

視線の先には、今流行りの大画面テレビの逆をいく、
まるで最小サイズに挑戦しているかのようなテレビが。

ブレザー営業マンはこう言った。
「このテレビでは接続のしようがありませんね。
新しいテレビまで待ちましょう。」
敗北宣言だった。

Image013.jpg

このテレビは昔、パナソニックが試験的に発売したテレビらしい。
正面からでは分からないが、奥行きは丸っこい筒。
どういうわけだが、リモコンにはスピーカーがついている。
おまけに画面のサイズは11インチ。
パソコンのモニターよりも小さい。
90年製のそのテレビはケーブルをも
接続しがたい造りだったようである。

実はこのテレビは亡くなったじいちゃんの形見。

神など信じず、無宗教なくせして、
じいちゃんはこのテレビを通じて見守っていてくれる、と思ってしまう。
それならば、テレビの電源を落とすわけにはいかない、
と使って15年。
まだまだ健在である。
2011年の地デジへの完全移行。
楽しみよりも、このテレビとどうやって付き合っていけるのか、
悩みの方が大きいわたしである。
posted by しのいち at 00:13| 東京 ☁| Comment(7) | TrackBack(0) | 映画、本、テレビのオハナシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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