2006年11月01日

避けて通れない道

暦は早や11月。
すっかり秋めいた。
冬の足音だって聞こえていいくらいだ。

暑い夏、
これでもか、というぐらい濃い緑をしていた木々は、
これもですか、というぐらいに葉を落としている。

秋と言えば、「食欲の秋」とも言い、
秋ならでは美味しい食べ物を挙げよ、
と言われたら、
キリがない。

秋刀魚、梨、なす、柿、栗・・・銀杏。

そう、存在そのものは地味ながら、
秋の美味である銀杏。
これができるのは、イチョウの木。

わたしが駅まで抜ける道の途中、
大きなイチョウの木がある。
紅葉を奏でる樹木のひとつ、イチョウ。
塗りたくったような黄色をしている。

だが、このイチョウはもうひとつ奏でるものがある。
それはニオイ。

ご存知、銀杏は臭い。
まるで、イチョウがうんこをしたようだ。

この時期、そのイチョウの木の前を通るが辛い。

やったことがあるだろうか、
自分のおならのニオイを嗅いだことを。
臭いけれども自分が発したもの。
許される。
だが、他人のおならには人間の嗅覚は
厳しい批評を下す。
最上級のしかめっ面になる。
このイチョウはそれと同じなのだ。

自分に甘く、人には厳しいわたし。
イチョウにも厳しい。
前を通ると、嗚咽がする。

では、息を止めて通ったらどうか。
無意味な好奇心が、
そのブロックを一時解除してしまう。

行きと帰り。
ここ最近、一日に2回、避けては通れない難関なのだ。

今の時期はそれほど寒くもなく、
過ごし易いいい時期だ。
だが、この臭い季節。
あとどれくらい続くのだろうか。



posted by しのいち at 23:55| 東京 ☀| Comment(10) | TrackBack(0) | いろんなオハナシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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